電子制御とは?
電子制御とはなんでしょう?。その前に制御という事を知っておかなけ
ればなりません。
制御とは、機械をより良く動かすための技術です。機械を動かす一つ
の例を見てみましょう。
今、自動車を運転している場合を考えてみましょう。平らな道を走っている時
は、目標とするスピードになるようにアクセルを踏んでいますが、坂道になる
と平らな道を走っている時に比べてより大きくアクセルを踏まなければ同
じスピードになりません。逆に下り坂になるとスピードが上がってしまうので、
アクセルを緩めたりブレーキを踏んだりしています。
これらの操作は、人間がスピードメータを見ながら目標に対して同じスピード
になるようにアクセルやブレーキをコントロールしています。このように、機
械をある目標のしたがって正確に操作することを制御と呼びます。
機械を制御するということは、車の運転と基本的に同じです。目標値に対し
て現在の状態をできるだけ近付けてやること。また、機械の状態を条件により
変更することなどです。
<<なぜ電子制御なのですか>>
昔の機械では、目的の動作を実現するためにはカムやクランク、歯車などが組み
合わされていました。江戸時代に製作された「お茶運び人形」はこれらの組合せの
みで機械を動かしています。
ところが、機械部品の組合せだけで所定の動作を実現しても、その機械は与え
られた機能しか持ちません。機械をより良く動かし、便利なものにするために
は様々な状態で最適な動きをさせなければいけません。
そこで登場したのがマイクロコンピュータ(プロセッサ)です。このような
半導体部品の進歩と共に、電子の力で機械をよりよく動かす技術が発達してきました。このような技術をメカトロニクス技術、電子の力で
機械をよりよく制御することを電子制御と呼びます。
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