私の兄も、高専に進学していましたので、学校の雰囲気や学校生活について見ているうちに自然と興味がわいてきました。実際に自分も技術系の事が好きでしたし、進学や就職と5年かけて自分の進む道を考えられるのはいいのではないかと思いました。
実際に学生生活では仲間と共に実験や実習を行い楽しい学校生活を送ることもできました。
また、先生方も学生の自主性を尊重していただけたおかげで、部活動も自分たちで練習内容を決め高専大会に臨み、その結果としてその当時剣道部として関東甲信越地区大会団体戦で20年ぶりに優勝できたことが思い出に残っています。その他にもさまざまな事が思い出として残っていますが、よい仲間にもめぐりあえたおかげで、最終的に成績は優秀ではなくとも卒業式に特別敢闘賞をいただけたのもよい思い出となっています。
仕事内容は、会社ではレース車両のパーツの設計、製作、組み立て整備。実際サーキットに赴いて行う現場作業では、車両の走行データとライダーのコメントからセッティングを決めたりするエンジニアの仕事を行っております。大手メーカーで同じ仕事をすると、分担が細分化されていますが、私の様に中小企業のチームでは、すべて自分が関わることになりますので、やりがいという部分では大きいと思います。
また、レースという仕事ですので必ず勝敗がつきます、悔しい思いをするほうが多いですが、それを乗り越え勝つことが出来たときは、達成感があります。
工学や数学の勉強は、習っているときには何に使うのか、何のために必要なのかわからない事が多いと思います。実際に社会に出て見ると、一度習ったことがありうろ覚え程度の知識でも、それが役に立つときが必ず来ます。
その時の為にも、現在勉強している事や実習などを大切にして、さらに自分の興味のあることをどんどんと経験して欲しいと思います。
実際に私も、高専での経験がかなり役に立っていると思いますし、今の自分の考え方の基礎になっていると思います。
中学生にとっては、これからの5年間でしっかりと将来に向けた基礎を作れる時間が取れると思います。また同じ志をもった仲間と色々な経験を出来るチャンスがたくさんある学校であると思います。
「自分で考え、形にし結果を出すことの楽しさを学んだ」
平成14年度 機械工学科卒業。
茨城大学工学部へ編入学。
(株)ヨシムラジャパン レース技術部 レース課所属.
エンジンパーツの開発を行う。2年後現在の部署に転属。
現在は全日本ロードレース選手権、鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権に参戦する車両の開発に従事する。
画像提供ヨシムラジャパン