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高専ライフ

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活躍するOB・OGインタビュー

一瞬で過ぎ去った、ロボコンと向き合った5年間

山口菜那さん/関谷朱理さん
平成27年度卒業

ロボコンに燃えた5年間

―平成23年に「理系で行こう!」のインタビューコーナーへ「われら、「ロボガールズ」!?」を寄稿していただいたお二人。あれからどんな学生生活を送り、今どんなことを思っているのかを聞かせていただきました。

山口 ロボコンはルール発表から大会まで約半年という短い期間の中で、ロボットの案出し・製作・大会を模した練習を行います。だからこそ、大会までの1日1日がとても貴重で、毎日仲間とどうしたらもっとよくなるかを毎年毎年試行錯誤していました。そして、完成したロボットが大会で最高のパフォーマンスを出すことができ、多くの方に頑張ってきた成果を見ていただけたのは今でも一番の思い出です。
関谷 当時は毎日がいっぱいいっぱいで、いま学生に戻れるならもっとうまくやれたなという後悔もありますが、このときの経験があったからこそ今の自分があると思っています。電気電子工学科に所属していましたが工場で部品を加工するのも楽しかったですし、運良くメンバーに選んでもらい大会に参加したり、普段の活動では拙いながらもプロジェクトリーダーをやらせてもらえた経験はとても貴重でした。


二人ともロボコンでは出場メンバーとして活躍した。

高専を選ぶ決め手(魅力)は様々

山口 ものづくりに興味があったことがあり、中学3年生の時に高専の体験入学に参加しました。機械工学科の授業内容や就職率・進学率の高さに魅力を感じ、また、そのときにロボコンの実演を見たことで高専への入学・ロボコンプロジェクトへの参加を決めました。学生時代は毎日授業と課題とロボコンの活動を全部頑張らないと!!といつも考えて生活していました。
関谷 私は受験をしたくなかったので、高専を卒業してしまえば短大卒相当になるということと、就職に有利という点に惹かれて高専を選びました。部活動としてロボコンを選んだのも、せっかく高専に来たのだから専門的な部活動をやった方が得だろうというくらいの気持ちでした。そんな将来への打算的な思いがきっかけでしたが、いざ学校生活が始まるととても楽しく充実した毎日で、自分にとってなにが合っているかは実際にやってみないと分からないなと思います。

学生時代にしかできないことがある

山口 社会人になったいま、学生の時とは異なり夏休み・春休みといったまとまった休みがないため、短期留学や友人との遠方への旅行など長期の休みでしかできないことをもっとやっておけばよかったなと思っています。また高専卒業後就職を選択しましたが、専攻科や大学編入してもう少し専攻分野についても勉強してもよかったかなと思うことはあります。
関谷 もっとやっておけばよかったなと思うのはやっぱり勉強です。仕事で数式に触れなければいけないときなどは当時の記憶と教科書を引っ張り出しています。就職して実際に業務として触れていくうちにやっと理解できた部分も多いですが、これ見たことあるな聞いたことあるなという記憶があると取っ掛かりやすいので、引き出しを増やすという気持ちでいるといいのかなと思います。
 また、私はロボコンに全振りしていた代わりに学校行事やクラスメイトとの関わりが希薄ぎみでしたので、今思うともう少し積極的に参加してもよかったかなとは思います。学校行事は学生の間だけなので面倒臭がらずなんでも楽しんでほしいです。


江ノ島旅行にて。遠方は難しいが旅行を楽しんでいる。

ものづくり・レポートづくりから仕事のプロセスを学べた

山口 学生時代に授業を通して、多くの専門知識を学びました。学生時代は、この勉強はどんなことに役立つのかわからないことがありましたが、社会に出たときに、このことか!!とつながった経験は数多くあります。また、高専のものづくりの授業やロボコンでの活動で、つくりたいものを計画・製作・組立・試験をし、ものを完成させるといったものづくりの一連のプロセス経験できたことは、新卒で入った職場でも周りの先輩たちの話を理解できる大きなアドバンテージになり、業務のタイムスケジュールをたて、限られた時間の中で成果を出すといったことにとても活きていると感じています。
 そして学生時代に学んだことのなかで一番強く心に残っていることは、「技術者として成果を出してこそ」ということです。過程をどんなに頑張っていても成果が伴わなければ評価してもらえません。だからこそ、頑張り方を工夫することで成果につなげられるように生活・仕事ともにいまも頑張っています。
関谷 授業の実験報告レポートを書くと体裁が整っていないと返却され、卒業研究で論文を書くと担当の先生に赤を山ほど入れられ、正直当時はちょっと大変だったのですがそうして鍛えられた結果、今では仕事で書類を作成した際に上司に褒められることもあり、あの時指導して下さった先生方には感謝しています。計画を立てそれをToDoリストや日程表で管理しながら実行していくという基盤をロボコンの活動を通して学びました。また、自分がそうして仕事を回していくことが苦にならないタイプと気づけたのも良かったことです。


高専生活は一瞬。なんでもいいので一生懸命取り組もう。

山口 高専5年間は本当にあっという間です。個人的に4年生から5年生が一瞬で過ぎました。今やってみたいと思っていることはぜひ実行してみてください。そして高専でできた先輩・後輩、友人とひとつでも多くの思い出を作って、悔いの残らない高専生活を送ってください!応援しています。
関谷 勉強・部活・趣味・アルバイトなどなんでもいいので自分が一生懸命取り組めることをぜひ見つけてほしいです。

人生の転機(山口)
自分の根幹部分を
構築した5年間(関谷)

PROFILE

平成27年度卒業。
山口菜那(写真左) 機械工学科卒業。
新卒で重工メーカーに就職し、航空宇宙事業のエンジニア職を経験。現在は地方公務員に転職し、公共施設の設計・管理業務に従事。
関谷朱理(写真右)電気電子工学科卒業。
株式会社サーキットデザインの技術部にて主にC言語の組み込みソフト開発を担当。
(令和4年12月23日掲載)

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