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高専ライフ

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活躍するOB・OGインタビュー

高専で巡り会えた、大学院まで続いている縁

本庄瑠奈さん/大平瑞季さん
令和元年度電気電子工学科卒業

高専では学年を超えた交流を楽しんだ

タイトルの写真は豊橋技術科学大学での卒業研究発表会後の一コマ。大平さん(写真右)は最優秀賞を、本庄さん(写真左)は優秀賞を受賞した。お二人は長野高専の寮で出会って以来、進学先も、大学院の研究室も同じ道を歩んでいる。お二人にこれまでの歩みの中で得られたこと、感じたことなどを伺った。

本庄 高専時代に一番楽しかったことは寮生活で、寮の中で先輩後輩と仲良くなれたことがとても魅力的でした。寮ははじめ当番も多いし知らない人ばかりで、寮を出たいと思ったことも何度もありました。でもお風呂や談話室で話していくうちにだんだん仲良くなって、いつからかお風呂へ行く時間が楽しみになりました。笑
 そういった意味で、力をいれたことはコミュニケーションといえると思います。寮に入ったころは人見知りするときもありましたが、今では誰とでも話せるようになりました。
大平 私も最も楽しかったことは寮生活です。始めは慣れない環境で大変でしたが、私の場合は一週間くらいで慣れてしまいました。特に談話室や共同のお風呂場では学年を超えた交流ができてとても楽しかったです。また、テスト期間は夜に友達の部屋に行って教えてもらう、なんてこともあり心強かったです。
 力を入れたことは部活動です。私は卓球部に所属していましたが、高専大会で沖縄や名古屋に行くことができたり他高専の人たちと交流ができたことは良い思い出です。


地区高専大会にて仲間達と(大平)

大学院は主体的に研究を進めていかなければならない、でも大学院でしか学べない知識がある。

本庄 大学には勉強が嫌いじゃなかったことと、研究をもう少しやりたかったため進むことを決めました。
 ただ高専から大学を進むと3年生への編入学という形になるため、一般の大学では周りと学習の差があるのではないかという不安がありました。その点、技術科学大学なら高専の出身者が多く安心できると思い、技術科学大学へ進むことに決めたのです。長岡技大か豊橋技大かは、暖かい地域がいいなという理由で決めました。笑
大平 私は進学か就職かで迷った時期もありましたが、先生や先輩に相談する中で、大学でしか学べないこともあり学びを深めてから社会に出ても遅くない、と考え進学を決めました。また、編入のしやすさと気になる研究室の多さから豊橋技術科学大学への進学を決めました。
本庄 大学院に進んだ今はとにかく研究で忙しいです。高専では先生と話し合いながらゆっくり進められた研究が、今は自分中心でよく考えて進めなければならず、土日もバイトか学校に行っているため、休みの日というのはほとんどないです。良い意味で充実していますが、趣味の時間や自主学習の時間はあまりとれないため、高専時代が恋しいです。笑
大平 私も研究活動の割合が大きいと思います。研究室にもよりますが私の研究室では週一でミーティングがあるため、それまでに進捗を報告ができるようにしておく必要があります。ただ、そのおかげで気を引き締めて研究を行えていると思います。バイトもしていますが私の場合は休日に週一で入るくらいの頻度です。
 高専との違いは研究を主体的に進めていかなければいけない点だと思います。ただ、様々な分野の知識を持った方々が多くいて、サポートやアドバイスをしていただけるため、安心して研究を進められます。また、知識を吸収する場としても貴重な環境だと感じています。


学部の卒業式にて。卒業生代表挨拶に選ばれ、袴で挑んだ。

「解き方」ではなく「本質」を、わかりやすく相手に伝える方法を、高専で学べた

本庄 勉強の仕方などは高専時代のままずっと変わらず続けています。普通の高校と違い、「解き方」を学ぶのではなく「本質」を学べることが高専の特徴だと思っています。授業でわからないことを先生に質問すると、これはこういうことに使われているよ、とか、こんな歴史があるよ、とか、授業に直接関係ないこともたくさん教えて頂きました。今でも授業で習ったことの応用なども自分で調べて学ぶようになり、高専の先生方のおかげで「楽しく学ぶ方法」を知ることができました。
大平 高専時代の実験や研究の報告の中で培った、特に図や表を使った「わかりやすく相手に伝える結果整理」のノウハウはとても重要だと感じています。学会発表などの際は決まった枚数や時間内で自分の研究を相手に簡潔に伝える必要があります。どれだけ良い研究をして良い結果を出しても相手に伝わらなければ意味がありません。また、研究を進める中で全く違う分野の人に研究内容や現状の課題を説明する、という場面もあり、それが研究の改善が上手くいくかの分かれ道になる場面も多々あります。今でも「どう見せれば相手に上手く伝えられるか」は常に考え続けています。

高専で巡り会えた、大学院まで続いている縁

本庄 大平さんとは1年生のときはクラスは違ったのですが、寮ではたまに話していた気がします。3年生で同じクラスになってから大学院まではずっと一緒で、今は研究室も一緒です。ついでにバイト先も一緒です。笑
 大学決定は一緒に行こうと言っていたわけではなく、研究室についてもそれぞれが決めました。なので、多分学業に関してしたいこととか好きなことが似てるんだと思います。お互いがよく考える性格で、研究においても助け合ってやっています。すごく心強い友達です!
大平 本庄さんと私は互いに寮生だったので交流はありましたが、3年生で同じクラスになってから特に仲が深まりました。学業の面でも相談する機会が多く、わからない部分を一緒に先生に聞きに行くことがよくありました。一人では行きづらい部分もあったため、とても心強かったです。卒業旅行も一緒に楽しみました。
 大学も一緒で研究室まで一緒ですが、互いに示し合わせたわけではなくそれぞれで考えた上で同じになったので多分興味を惹かれるものが似ているのだと思います。努力型な部分などリスペクトしつつ気軽に相談できる友達として精神的にも支えてもらっています。

たくさん遊んでたくさん勉強しよう。高専で知識の引き出しを増やそう。

本庄 コロナ渦で制限も多いかと思いますが、たくさん遊んでたくさん勉強してください!私は高専で学べてよかったと思っています。テスト期間はつらいけど絶対に無駄にはならないです!
大平 高専での学びは「知識の引き出し」を増やすチャンスだと思います。すぐには使う機会が無くても将来どこかで「あぁ、これは聞いたことがあるな」位に思えればゼロから何か始めるよりもハードルは低くなります。学ぶことが多くて大変だとは思いますが自分の糧になると思って頑張ってください!

貴重な交流と経験を得られた学生生活

PROFILE

令和元年度電気電子工学科卒業。
左:本庄瑠奈さん/右:大平瑞季さん。
電気電子工学科を卒業後は豊橋技術科学大学の3年次に編入学し、現在修士課程に在籍。二人とも集積化バイオセンサ・MEMSグループに所属し、本庄さんはイオンの動きを画像化するセンサの、大平さんは圧力センサの開発に取り組んでいる。
(令和5年1月16日掲載)

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