先輩インタビュー

興味があることはとりあえずやってみよう! 師田 まなみさん 平成21年度 環境都市工学科卒業

「興味」で選んだ高専

 中学生の頃から実験やものづくりには興味がありました。進路を選ぶときに、たまたま知人が高専に行っていたことから学校の存在を知り、体験入学に参加して、専門的な勉強をしていることや、学校の雰囲気を知り、面白そうだなと思い高専を選びました。正直、将来何になりたいとか何をやりたいとか、具体的には考えていなかったのですが、あの時に選んでいて正解だったと思います。

部活ばかりの学生生活

 在学中は吹奏楽部に所属し、それこそ毎日朝から晩まで部活に打ち込んでいました。普通高校と違って、高専では1年生から5年生までの人が一緒の大会に出て演奏します。入部当初、自分より4つも上の人と話をするのはとても緊張したのを覚えています。(というか純粋に恐かった…。)けれど、いざ話してみると面白くて個性的な人が多く、話を聞いたりするたびに自分の世界観が崩されるような感覚でした…ちょっと言いすぎたかもしれませんが(笑)、それぐらい自分の中で新しい発見が多くて、充実した毎日を送っていたと思います。
 吹奏楽部で仲良くなった仲間とは今でもたまに会って遊んでいます。高専の友は一生の友という言葉どおりだなと本当に思いました。

5年生の定期演奏会のときの写真です。最後の定演だったのでとても記憶に残っています。

卒業後の選択

 高専卒業後は、大学へ編入する道を選びました。高専を卒業してすぐ就職ということにピンとこないこともあり、それなら、高専で学んだことを活かして、より専門性を高めた研究がしたいと考えました。そこで、生物やビオトープに興味があることを先生に相談したところ、愛媛大学を紹介していただき、愛媛大学農学部に編入しました。
 大学では農学部に編入したこともあり、高専のときの単位の振替があまりできず、1年間で多くの単位を習得しなければいけませんでした。けれど、高専でしっかり基礎を教えて頂けたために、あまり苦労はしませんでした。それに、何をしたいのか目標がはっきりしていたため、積極的に自分の研究に取り組むことがでました。研究はフィールド調査がメインで、一日中田んぼにいってカエルや虫を捕まえることをしていました。笑
 研究室の教授に頑張りが認められて、本来は4回生が出ることがない学会で研究発表させていただき、おまけに奨励賞までいただくことができました。自分がしてきた研究で賞をいただけるなんて思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。

研究の一環で溜池の池干しイベントを行った時の写真です。全身泥だらけになりながら外来種[ブルーギル・ブラックバス]の仕分けをしていました。

後輩へ

 私は学生時代で唯一真剣に取り組んだのが部活動でしたが(笑)、5年間続けてよかったと思います。是非何か一つでもいいので、真剣に取り組めるものを見つけて欲しいです。
 それに高専では何かをやろうとしたとき、とても環境が整っていると思います。トップレベルの専門知識を持った先生方や個性的な仲間がいます。みんなを巻き込んで、いろんなことに挑戦してみてください。何かしら成果が得られるはずです。

【 プロフィール 】
平成21年度に環境都市工学科を卒業し愛媛大学農学部の3年次に編入学。平成23年度に愛媛大学農学部を卒業し、現在は長野県安曇野建設事務所に勤務。在学中は吹奏楽部に所属。