環境都市工学科3年が東御市に指定文化財測量報告書を提出
16.03.17
平成28年3月17日(木)、本校環境都市工学科3年の高森敦也さんと松原康熙さんが東御市役所にて、東御市指定文化財「大石沢眼鏡橋」測量報告書を東御市 花岡利夫市長に提出しました。
本報告書は、平成27年11月5日(木)に企業・現場見学の一環で、環境都市工学科3年44名が一般社団法人 長野県測量設計業協会の皆様による技術指導のもと、東御市の指定文化財である「大石沢眼鏡橋」を測量し、その調査結果をまとめたものです。
17日に行われた報告会では、環境都市工学科3年の代表2名が、花岡利夫市長に報告書を渡し、報告書の内容や感想、今後の活用等に向けて意見交換を行いました。花岡市長からは「44名もの学生に調べてもらい、地元へのインパクトも大きい。今後の管理や見てもらうための施策を検討していきたい」と本取り組みを評価していただきました。
大石沢眼鏡橋は、江戸時代に佐渡からの金輸送、善光寺参詣、諸藩の参勤交代で賑わった北国街道の小諸宿と田中宿の間に位置するアーチ橋です。明治13年(1880年)、全国的に車輪交通の需要が高まりつつあり、道路環境の改善が求められるとともに、浅間山から連なる山々の扇状地からなる当地において、土石流災害にも強い強靭な橋梁が求められていました。本橋は、建設途中に石積みが崩壊するなどの危機がありましたが、地域住民の寄付等で明治16年(1883年)に完成を迎え、今日に至るまで生活交通路としての役割を果たしています。アーチ部の要石や輪石、内部の切石等は当時の形状を残しており、平成10年(1998年)には「東御市指定文化財」に指定されています。