環境都市工学科3年が箕輪町に推奨土木遺産測量報告書を提出
17.03.22
平成29年3月21日(火)、本校環境都市工学科3年の鶴田尚吾さんが箕輪町役場にて、土木学会推奨土木遺産「西天竜幹線水路円筒分水工群」測量報告書を箕輪町 白鳥政徳町長に提出しました。
本報告書は、平成28年11月10日(木)に企業・現場見学の一環で、環境都市工学科3年43名が一般社団法人 長野県測量設計業協会の皆様による技術指導のもと、箕輪町の土木学会推奨土木遺産である「西天竜幹線水路円筒分水工群」を測量し、その調査結果をまとめたものです。
21日に行われた報告会では、環境都市工学科3年の代表として鶴田さんが、白鳥町長に報告書を渡し、報告書の内容や感想、今後の活用等に向けて意見交換を行いました。町長からは「農業遺産に目を当てていただいて良かった。地元では当たり前だが、非常に貴重なものであるということを再認識できた。今後はPR施策を検討していきたい」と本取り組みを評価していただきました。
西天竜幹線水路円筒分水工群は、大正11年(1922)に建設が始まった「西天竜用水」を農地面積に応じて水量を正確に分配するために造られた用水の配水施設です。昭和8年(1933)に工事に着手し、昭和14年(1939)に完成しています。この配水技術は、当時の農業土木技術において画期的なものであり、多くの人が視察に訪れるほどでした。また、国内最大規模の円筒分水工群として平成18年(2006)には「土木学会推奨土木遺産」に認定されています。