ものづくりの導入として、1年生ではレゴブロックを使いその年のテーマに沿ったロボットを作ります。レゴブロックと言ってもモーターやスイッチなどの部品もある、工学用のものです。
平成22年度は「消しゴム積み立て」をテーマに、チーム毎にいかに早く消しゴムを積めるかという対戦を行いました。ロボット作りを通してこれから学ぶ機械工学やものづくりの基礎を、体験を通して学んでいきます。

レゴブロックで作ったロボットで対戦
4年生の授業として、1年間120時間にわたって実習します。
授業では、課された仕様に基づいて数人でプロジェクトを組んでロボットの開発・設計・製作・評価を行います。開発・設計においては、知的財産権の確認も行い、3次元CADによる設計、CAEによる強度解析を行います。加工・組立の後、TRIZを使用した品質工学を活用して発生した課題を解決して完成させます。完成した製品は公開競技大会において評価され、最終的に開発コストも評価に加えて報告書を作成します。この授業において、学生はモノづくりの全工程を体験することにより実践的な技術者としてのセンスを身につけることができます。

公開ロボット競技大会
現在、書類の作成などはワープロ等を使って行うのが一般的であるのと同様に、機械等の図面はCAD(Computer Aided Design)と呼ばれるコンピュータを使って製図を行う方法が一般的です。CADではコンピュータの助けを借りて、少ない労力できれいな図面を早く描くことができます。また、コンピュータネットワーク(インターネット等)を利用して、最新の図面を複数のメンバーで共有したり、図面データを遠く離れた相手と交換することもできます。
「コンピュータ支援設計法」ではCADによる作図の演習のほか、CAE(Computer Aided Engineering)による強度や剛性の解析、寸法公差・幾何公差の取り扱いなどについても演習を行います。
「CAD・CAM・CAE演習」では、いくつかのグループに分かれて、自ら課題を設定し、3次元CADを利用して、各グループの課題に沿って具体的な製品設計をする過程を学びます。
CADで作図した「全体説明図」

卒業研究に使用するセンサーのトラバース装置